貧乏コンプレックスの人には要注意

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金銭トラブルのイメージ今から6年ほど前の話です。同じ会社に勤める高校時代からの友人はミュージカルと複数のビジュアルバンドの追っかけをしていて3ヶ月に一度はライブや観劇に参加するため地方へ行ったり、年に2回はファンクラブ旅行に参加していました。彼女は正社員の私とは違いパート雇用で収入が少ないはずなのに、よくそんな頻繁に遠方へ行けるなぁと不思議に思っていました。そして地方へ行くたびに従業員全員分のお土産と、それとは別に私へのお土産を買ってきていました。 「毎回お土産を買ってきてたら出費がすごいでしょ?無理して買ってこなくていいよ」と数人の従業員と共に彼女に何度か言いましたが、「全然余裕だから、心配しないで」と返され、気兼ねしながらもお土産を受け取っていました。

ある日、ファンクラブ旅行に参加する為に半休を取ると言っていた彼女が朝からソワソワしていました。楽しみにしていた旅行だから落ち着かないんだろうなと思い「楽しみなのは分かったから、ちょっとは落ち着きなよ」とからかい半分で言うと、ぎこちない笑顔で「うん」と返事をしてきました。少し違和感を感じながらも話を終えて仕事に取り掛かりました。 お昼になり、地方に行くための半休の時は必ずと言っていいほどさっさと帰る彼女がその日に限ってロッカールームで携帯を手にウロウロしていました。そんな彼女に「バスに間に合わなくなるよ。早く行かなきゃ!」と声をかけると、「実は、旅行に行くためのお金が準備できてないの…」と。

彼女が言うには「同居している従姉妹に旅行代を貸してもらう約束をしていたのに、今朝になってもお金を貸してくれなかった」「今までは貸してくれてたから今回も貸してくれるはず」「何度電話しても出てくれない」「約束したのに!」と最後は泣きながら話してきました。 長い付き合いの中で私との金銭の貸し借りは殆どなく、緊急で貸した時は翌日には1円単位できっちり返してくれていた彼女が身内では150万の借りがあり、一度も返したことがないと知り驚きました。 結局、旅行代は彼女の叔父さんが会社まで持って来てくれ、彼女は大急ぎで出発していきました。

旅行から戻ってくると、また従業員全員分のお土産とそれとは別に私へのお土産を持ってきました。出発前の金銭トラブルが気にかかり「お土産はちゃんと自分のお金で買ってきたの?もし違うなら受け取りたくないんだけど…」と言うと「気にしないで受け取ってよ。せっかく買って来たんだから!大丈夫だから!」と押し切られ結局受け取ってしまいました。

数ヵ月後、彼女の従姉妹から「お金を貸さなかったことで嫌がらせを受けてるの。力になって欲しい」と電話がかかってきました。彼女の家に遊びに行った時には彼女の従姉妹ともお喋りをしたり仲良くしてもらっていました。いつも明るくて優しい彼女の従姉妹が憔悴しきった声で訴えてきました。 無視や舌打ちは当たり前で「約束を破るやつは信用できない。この家から出て行け」「叔父さんにお金を借りていることをばらしやがって!裏切り者!」と怒鳴られたり、深夜に罵詈雑言のメールの嵐で本当に困っていると言われました。

翌日、彼女に「トラブルの後、従姉妹とちゃんと上手くやってるの?」と聞くと、自分が従姉妹にやった嫌がらせの数々を自慢げに話し始めました。正直、彼女の従姉妹が電話で相談してきた内容より酷いものでした。「お金を借りっぱなしにしてたあなたにも原因はあるんだから、ちゃんと話し合って仲直りしたほうが良いよ」と言うと「あんたはあいつの肩を持つのか!」と怒り出し「約束を守らなかった方が人としておかしいし悪いんだよ!」と従姉妹への悪口を交えながら力説しだしました。

その夜、彼女の従姉妹に彼女と話した内容を伝え、解決に繋がらなかったことを詫びると「そんなに酷い考え方の子だったなんて。私はこれからどうしたらいいんだろう?一緒に暮らしてるのが辛い」と泣きながら言いました。私が「辛いなら安い賃貸を探して出て行きませんか?このままだと従姉妹さんが壊れちゃいますよ。私も手伝いますから」と言うと「この家は私の家なの。彼女が小学生の時に彼女と彼女の母親が転がり込んで来たの。なのに私が出て行くのは納得がいかない!」と言い出しました。 そこで私はまた驚きました。彼女は私に、この家は私の家で従姉妹は居候なのだと言っていたからです。

更に従姉妹から話を聞くと、彼女親子は越してきてから十数年の間、家賃も光熱費も生活費も入れたことがないと言うのです。そして彼女の旅行代、チケット代、ファンクラブの会費、お土産代全て従姉妹が出していたと聞かされました。金額の大きさと返してくれる様子がなかったことから次の催促では絶対に貸さないと決めていたそうです。 普段私と接している時の彼女は金銭に対しては感心するほどしっかりしていたのでギャップに頭が上手く働かなかったです。

しばらくして、私が従姉妹からの相談を受けていると知った彼女は、私に対しても酷く当たるようになりました。それでも長い付き合いで仲良くしていたのでなるべく気にせず普通に接するように心掛けました。しかし、ある出来事がきっかけで私の堪忍袋の緒が切れました。

ある日、彼女に「買い物に行きたいから連れて行って欲しい」と言われました。 私の住む地域は田舎なのでちょっといい買い物をするにはお店まで車で1時間かかります。彼女は免許を持っていないので時々一緒に連れて行っていました。その日も一緒に買い物をして帰りのことです。 私の車の前に無茶な停め方をしている車がありました。ギリギリ出れるかどうかの車間で、不安だった私は一度車を降りて車間と周囲の確認をして上手く切り返しをすれば何とかなると判断し、運転席に戻りました。すると彼女が「気にしないでぶつけるつもりで車出せばいいじゃん」と。私が「え?」と聞き返すと「あんな停め方してる方が悪いんでしょ?私だったらぶつけて押しのけて出るのに」と、さも当たり前のように言い出しました。

「あなたはそれでいいかも知れないけど、相手の事も考えて。車ぶつけられるって結構ショックなんだよ?それにこれは私の車で、ぶつけて傷がつくとショックだし、相手にも申し訳ないから慎重になってるの」と少し強めに言うと「免許と車を持ってる奴なんてどうせ金持ちなんだからどうなったっていいんだよ。傷がつこうが壊れようが、ざまあみろとしか思わないわ」と鼻で笑われました。 私は彼女の最後の一言がどうしても許せませんでした。

私は免許も車も持ってるけど、毎月ローンや保険の出費で生活がカツカツで貯金もままならないことを知っているはずなのに。私のことも彼女の中では「どうなってもざまあみろとしか思わない金持ち」という存在でしかないんだなと思い、悲しいのと憤りで胸がいっぱいでした。 彼女を家まで送り「今後買い物に行きたい時は自分で行って。バスも汽車もあるから行けるでしょ」と今後は車に乗せないと含ませて伝えました。

その日の夜、彼女の従姉妹から連絡がありました。何でも従姉妹のせいで私が変わってしまったと怒鳴られているというのです。電話の向こうから「お前が○○ちゃんに余計なこというから悪いんだ!私の友達を取るな!」「正社員のお前らは私より金持ってるんだから何があったって平気だろ!○○ちゃんだって本当はそう思ってるはずなのに、お前がそそのかしたんだ!」「パートより金もらって余ってるんだろ。余ってるお金を私が使ってあげてるんだから、ありがたく思えよ!」と聞こえてきました。もう限界だなと思いました。

身内と金銭の事でここまで揉めているということを父に知られたくないという従姉妹を何とか説得し、叔父さんの元へ一緒に行き嫌がらせの数々を打ち明けた上で「このままじゃダメです。彼女を家から追い出してください」とお願いしました。そこからは全て叔父さんに任せました。1ヶ月以内に出て行くこと、今後従姉妹に近寄らないこと、従姉妹に借りたお金は毎月少しずつ返すこと、私にも謝ること…。

すると彼女は「金もないのにどうやって出て行けっていうんだ!出て行って欲しいなら家を用意しろ。お前たちは金持ってるんだからそれくらいやって当たり前だろ!」と無茶苦茶な事を言い出しました。それでも叔父さんは「分かった。準備しよう。家を買ってやってでも出て行って欲しい」と言い、600万のボロボロの平屋を彼女親子に買ってあげました。

一連の騒動に関わった私は彼女と前のように接する事ができなくなり、会社でもあまり話し掛けなくなりました。すると彼女が「私が家を持ってて羨ましいからって僻まないでくれる?態度悪いよ。もう全部終わった事だし気にしないで仲良くしようよ」と言ってきました。 反省してない上に、私が距離を置いている理由も理解できてないことに呆れきってしまい「まだ終わってないよね。お金返してないじゃん。あなたみたいな金銭感覚の人とは仲良く出来ない」とはっきり言いました。

その後私は会社を辞めたので彼女との直接の付き合いは完全になくなりましたが、時々共通の友人から「彼女にお金を貸して欲しいって催促されて困ってる。あと、○○ちゃんの悪口を言いふらしてるけど何があったの?」と連絡が来ます。多くは語らず「関わらない方がいいよ」とだけ忠告しています。 たとえ身内でもお金が絡むととんでもないことになるんだなと実感した出来事でした。

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